栄養科

患者さんに寄り添う栄養科を目指して

基本理念

すべては患者さんのために

基本方針

  • 一人ひとりの患者さんの声に耳を傾けよう。
  • 一工夫・一手間がおいしさへの近回り。
  • 何より清潔第一主義で安全の確保。

特徴

給食

当院に入院される患者さんは急性期病院での加療後の方がほとんどで、栄養状態が低下傾向です。
私達管理栄養士は、低栄養状態の予防や改善のために食べていただく給食へシフトチェンジし、どうしたら患者さんが負担なく栄養をとることができるのかを常に考えています。
そのためにチーム医療で他職種と連携し、患者さんがどのような状態か、どのような食事形態なら食べられるのかを共有し、給食を作っています。

一般治療食

食事内容の制限が特にない普通食に近い食事です。

特別食

食事内容の制限がある食事です。
エネルギーコントロール食、脂質コントロール食、たんぱくコントロール食、易消化食、低残渣食、貧血食、経管栄養、検査食などがあります。

嚥下調整食

飲み込みがスムーズに行えるよう安全に配慮した食事です。食事形態は豊富に用意しています。

※右にスクロールしてご覧ください。
  • かたち

  • 一口大

    (2cm以下)
  • 荒刻み

    (1cm以下)
  • 刻みとろみ

    (0.2cm以下)
  • ソフト

    (プリン状)
  • ミキサー

  • 米飯(握りずし)

  • 2度炊き

  • 全粥

  • 粥ゼリー

  • 粥ミキサー

お誕生日食・行事食

入院生活の楽しみのひとつは、食事です。
旬のおいしい材料を使い、季節や行事を感じていただけるように、月に2回、行事食と誕生日会食を提供しています。

  • 誕生日会食

  • 行事食

  • クリスマス会

  • 病棟レク

個別対応

緩和ケア病棟など、食欲がなく栄養不足となっている患者さんへその人が望む食事内容をより細やかに把握し、本人の嗜好を最優先しています。
食べやすい味付けに工夫を行い、患者さんに寄り添ったお食事を提供いたします。
また、さまざまな栄養補助食品をご用意し、ご提案しています。

食器のこだわり

食欲はおいしそうな盛り付け、視覚から刺激をうけます。
その基本となるのが、食器。
特に、食欲不振傾向の患者さんが多い当院ならではの工夫が、食器へのこだわりです。
日本には沢山の陶磁器の生産地がありますが、ここ長崎にも。
地元波佐見焼のポップな食器はみなみの保育園に使用。
また、入院患者さんには、丈夫さや器の美しさを求め、愛媛の砥部焼をメインや小鉢に採用しています。
もちろん、軽い食器をご希望の患者さんや介護食器にはメラニンなどを使用しています。
患者さん一人ひとりのニーズとレベルに合わせた食器を準備しています。
いろいろな器(うつわ)で食事を提供しますので、是非、食器と合わせて食事を楽しんでいただけたらと思います。
※お箸・スプーン・湯呑みは衛生を配慮し、当院で準備しています。

栄養管理
入院時の病室訪問・アナムネ

当院では病棟ごとに専任の管理栄養士を配置し、患者さんの入院から退院までの栄養状態を把握しています。
入院時には必ず直接患者さんとお話しし、飲み込みの程度やアレルギー、食欲の有無などを確認し、一人ひとりに配慮した食事を提供いたします。
また、栄養管理計画の実施や、個別栄養指導を行っています。
毎日病棟へ足を運び、医師・看護師・コメディカルと連携し、患者さんの日々の変化も情報共有しています。

多様な食事形態

患者さんにとって安全で最適な「食べる」リハビリを提供するため、ミールラウンド(食事場面を多職種で検討)しています。
理学療法士、作業療法士とともに食事の姿勢は問題ないか、箸やスプーンなどの食具はどれが適しているかを評価し食事の環境を整えています。
また、言語聴覚士は、噛んだり飲み込んだりする能力に合わせた食事の形態を評価しています。

  • かたち

  • 一口大

    (2cm以下)
  • 荒刻み

    (1cm以下)
  • 刻みとろみ

    (0.2cm以下)
  • ソフト

    (プリン状)
  • ミキサー

  • 米飯(握りずし)

  • 2度炊き

  • 全粥

  • 粥ゼリー

  • 粥ミキサー

在宅に向けて

患者さんおよびご家族が退院後も安心して生活していただけるよう、食生活と栄養の相談をお受けしています。
ご自宅での食事の環境はさまざまですので、一人ひとりに合わせた食事の形態、調理の方法などについてご提案を行います。
また、買い物や調理に不安がある方には配食サービスなど地域資源の利用について、さらに食欲がない方、低栄養が気になる方には栄養補助食品のご提案や購入方法などもお伝えしています。
退院先が施設となる場合は、栄養に関する情報を退院後の施設の方やかかりつけ医へお伝えし、切れ目のないサポートを行っています。

チーム医療

管理栄養士は、NST(栄養サポートチーム)、褥瘡対策委員会、ICT(感染防止対策チーム)委員会など多くのチーム医療に携わっています。